セカンドオピニオンで得たもの
そもそもセカンドオピニオンとは
よりよい決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に求める「意見」、または「意見を求める行為」のことである。
と書いてある。
担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思われていることが多いようだ。
わたしの場合、PDであることを疑っていたわけではなく、これからずっと付き合っていくことになるこの病気との
付き合い方
心の持っていき方
少しでも進行を遅らせる為には
などなど(他にもいっぱい😅)を聞きたかった。
夫が書き記してくれたメモより抜粋📝
「病気は少しずつ進行はしていくが薬でよくなる」
「PDの方の平均寿命はそうでない方と変わらない」
「しっかり運動、悲観する必要なし!」
「震えなどの症状には薬で対応。
むやみに薬を増やすのはよくないがガマンは✖️」
などなど
5ページにわたって細かく書いてくれている。
特に印象的だったことは
『病気を受け入れること。
共に歩む。
薬で必ずよくなる→それを体感する。』
『後ろ向きの人→進行が早い
前向きな人→緩やかに進む
家族と人生を歩んでいくことが大切』
ガンになってから、そしてPDの診断を受けてから
病気に囚われ、
落ち込み、
悪い方向にばかり考え、日々の生活の中で多くを占めていて、
わたしらしい毎日って何なのかさえ忘れていた。
セカンドオピニオンでの先生の一言一言に
ハッとすることばかりで、これからのPDとの共に歩み方を深く考えられるキッカケになった。
家族にも一緒に聞いてもらえたこともよかったと思っている。
先生に私の住んでいる街で、今後お世話になれるお医者様を紹介していただきたいとお願いした。もとの主治医を信頼していない訳ではないけど、なんとなく、聞きたいことの答えが曖昧だったり、毎回の診察後の「ん〜」と思う気持ち(表現が難しいが😓)があったので思い切って聞いてみた。
以前に私の住んでいる街で研究の為、何年かお住まいだったことでよく知っていらして二人ほど提案してくださった。先生の大学時代の親しい同級生の方が脳神経内科の開業医としていらして、自宅から近いということもあり、そちらでお世話になることにした。
「二人主治医制でいきましょう」
といってくださり、地元のいつも通えて処方してもらえる先生と、三か月に一度、経過を診てもらう先生の二人にお世話になることにした。
心配性の私にとって、二人の主治医がいてくれその二人が親しい関係であることは、とても心強く思う。
ドキドキしていたセカンドオピニオンは、聞きたいことを聞けて、かつ心が元気になった気がした。先生の発する言葉は、たくさんのPD患者を診ていることに裏打ちされたことで、そしてすべてポジティブなものだった。
「みんな最初は落ち込んでいるよ。
この診察室出るときはみんな笑顔で帰っていくよ。
問題ない!」
最後にそう声をかけてもらった。
セカンドオピニオンを受けて本当によかった。
症状により、いつも前を向けないこともあるし、落ち込んだり、弱音も吐きたくなるけど、
そう言う時には、このノートを読み返している。