ちょっと歩いてみようかな

乳がん、パーキンソン病と毎日と。

乳がん 退院後の日々…こころとからだ

 

いよいよ退院。

5泊6日と比較的早いとはいえ、

家に帰れてホッとしました。

犬たちも大喜び。

 

入院しているときは、

病院にいるという安心感や

非日常の空間で気分的にも

少しふわっとしてましたが

家に帰ってきて、日中一人で家にいると

どーんと暗い気持ちになりました。

家事も少しずつはじめ、

パソコンを使って仕事したり、

数日後には会合があったり、

 

もうがんを取ったのだから、病人ではない

 

と、自分にいいきかせて

普通の暮らしに戻れるよう

できるだけ動いていました。

 

でも、やはり全身麻酔で手術してるんだもん、

体調はそうすぐには元どおりに戻らない。

 

毎日、なんとも言えない「不安感」に襲われるようになりました。

黒い雲がかかったような

胸やお腹あたりがばあんとしたような

胸苦しい症状が続きました。

 

手術の縫合跡が痛くてみてみると、

ちょっとジクジクしていて不安になり

病院に休日診察でいったり、

まだ出ていない病理の結果を悪い方向に想像し勝手に落ち込んだり…

 

今振り返ると、

がんを取った→治った→普通の生活

という風に考えていた(考えようとしていた)

ので 

がん告知という衝撃から

入院、手術、退院まで

大きく心が傷ついたまま、

ベルトコンベアーにのせられたまま、

過ぎていく毎日に心も体も自分が思ってる以上に疲れ果て、ダメージを受けていたのだと思います。

 

ふと鏡をみてみると、

違う人がいるようように見えました。

がんの前の顔と今の顔

疲れたような

覇気がない

急に老けてしまったなぁ

と、悲しくて落ち込んでしまいました。

 

サバイバー

という言葉に違和感を感じて

わたしはいつまでがん患者なのかという考えが繰り返したり、

切り替えて、今まで通り、 

明るく楽しく生きたいとから元気をだしてみたり。

 

心も体も完全に疲弊していました。

がんの手術は受けたのに

こころに後遺症が残ってました。