ちょっと歩いてみようかな

乳がん、パーキンソン病と毎日と。

検査の結果が告げられた時

 

待合室で、少しソワソワしながら

待っていると、番号が呼ばれた。

 

この時は、問題ないだろうなと、

いつになく悪暗示癖は発令してなかった。

(乳がんの時は、なんかイヤな感じがしていた)

 

診察室に入って、先生の顔を見て

すぐわかった。

 

「この人はこれから、言いにくいことを言う」

 

そんな勘がぴーんとはたらいた。

 

心臓ばくばく。

 

先生が重そうに口を開いた。

 

「検査の結果ですが、

パーキンソン病である可能性が高いです。」

 

検査の結果画像を見ながら、

説明を進める先生。

 

言葉が頭に入ってこず、

気づけば椅子から、ガクンと崩れ落ち、

フロアに倒れ込んで、

過呼吸状態。

 

「すいません、ちょっと時間ください。。」

と、切れ切れに発して、

必死に深呼吸して、心を整えようとした。

 

背中をさする夫の手のひら。

乳がんのと告知のデジャ・ヴーだった。

 

つい、最近、診察室で 

「悪性腫瘍」の文字をみつけて

椅子から崩れ落ちたのに

2年も経たない間に

また、別の診察室で椅子から崩れ落ち

頭の中が真っ白になってしまってる。

 

慣れるものじゃないな。

 

検査の結果を聞かなくては。

体勢を立て直し、取り乱したことを先生に詫び

「詳しく教えてください、

私の状況とこれからのこと」

といいました。

 

先生は、数値的には少しだけ高く

画像的にも少しだけ症状が見受けられること、

光る勾玉の形が…などと説明を続け、

初期のパーキンソン病の結果がでました、

と告げました。

原因は不明なこと、

難病であること、

今のところ治療方法が確立してないから  

薬などで付き合っていかなくてはならないこと

も伝えられたけど、

 

頭の中、ショックでパニック。

 

先生、パーキンソン病じゃないことを確かめる為の、念のための検査っていったよね?

まず、パーキンソン病じゃない、って何度も言ったよね、

乳がんのことも、まだ乗り越えられてないのよ、私。

その上、難病?パーキンソン病

嘘でしょ。

どうしたらいいの?

大病からの難病?

頭がおかしくなりそうだよ!

 

口には出さなかったけど

心の中の叫びは繰り返された。

 

ショックに弱いわ、わたし、やっぱり。

受け止められない。

 

その日は、Lドパ(ドパコール)を一錠/毎朝、処方された。

パーキンソン病の薬の情報も今まで全く調べたこともないので詳しくわからないけど

「かなり初期のパーキンソン病なので、早くわかったから早くお薬を飲み始められるのは良いと最近言われています」

(何が良いのかわからない)

とりあえず次回の予約をいれた。

 

大き過ぎるショック。

 

神様

なんで私がガンとパーキンソン病なの。

何したっていうの??

次から次へと試練は何で??

なんで?

なんで?

 

何度問うても、結果は変わらない。

 

でも、長い期間、悩んでいて

「気のせい」

「精神的に弱ってるから」

「術側を守ろうとして筋肉が緊張してるから」

「本態性振戦」

と思っていたこと、言い聞かせてきたことは

 

パーキンソン病が原因

 

だったことがわかり

私の中で

ほんの少し、 

ほんのちょっぴりだけど、

すっきりした。

(すっきりという表現が正しいかわからないけど…)

 

 

パーキンソン病」症状は約1年前からあったけど、

パーキンソン病の患者」になったのはその日からだった。

 

あぁ。